2017年7月8日土曜日

東山道と神坂峠


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東山道(とうさんどう)の話。

今の日本の行政区分は47都道府県。
その昔、奈良、平安時代の行政区分は5畿7道であった。
都とその周辺5国を合わせて近畿と言い、その他を7つの道に分けて統治した。(北海道を入れて8道とも言う)
5畿7道の区分け
ざっくりフリーハンド地図 (^^♪
その行政区分の内のひとつ、滋賀県から始まり岐阜、長野、群馬、そして東北全部の範囲を東山道という。今でも東海道や北陸道は普段聞く言葉だが、東山道という言葉は聞くことはない。なぜでしょう?
思うに、その後の時代の行政の中心が関東に移り、京と東北までを結ぶ山間の険しい道の必要性がなくなってきたからだろうか?

道としての東山道は、この道内のいわば国道である。庶民の生活道ではなく、行政が統治する為に設けた道。道には駅家(うまや)を30里(16㎞)ごとに設け、役人の乗用に供していた。

東山道のルート。(あくまでこんな感じってことで)
東山道ルート
さらにざっくり過ぎますな (^-^;
滋賀県瀬田市(琵琶湖の南)から宮城県多賀城市(多賀城)まで、その先2つに分岐して岩手と秋田北部まで延び、約1000㎞もあったらしい。
そして自分が住む信濃の国のルートはだいたいこんなルート。
中津川ー神坂峠ー伊那街道ー塩尻峠ー松本ー保福寺峠ー青木村ー佐久ー碓氷峠
現行の道をルート検索したので、もちろん東山道とは違うけれど、このあたりだったってことでご勘弁。今なら6時間6分で行けるんですねぇ (^-^;。

伊那谷は西山麓(現行の県道15)あたりを通ったルートなどもあったようだ。

この中で難所と呼ばれたのが、神坂峠、保福寺峠、碓氷峠であった。
神坂峠・・・1560m
保福寺峠・・・1340m
碓氷峠・・・1190m
特に神坂峠はあまりの難所故、後に吉蘇路(きそじ、現在の木曽路)が東山道の一部として作られたとも言われている。
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表面程度のお話です・・・ 
今回はこの神坂峠と阿智村辺りをうろうろしてみる。
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6時半出発。給油後、木曽路を中津川へ向かう。

途中、上松で小野ノ滝へ寄ってみた。




かの葛飾北斎が描いた「諸国滝廻り 木曾海道小野ノ瀑布」と似たような構図で撮ってみました。(^-^;
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中津川のバイパスで一度給油。59㎞/l。もう一つ燃費悪い。
少し戻って県道7号線に入り、神坂峠へ行く前に落合宿へ寄ってみる。
落合宿 本陣前
馬籠宿の次の宿場町であり、岐阜の最初の宿場(中山道44番目)にあたる。馬籠の次を一度見ておきたかった。まぁ、本陣ぐらいしか無いのだけれど。
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県道7号線に戻って後は神坂峠を目指す。

強清水
山の保水力は凄いなと思う。けど、ほんとに1300年以上前からここに湧き出ていたの?
神坂峠祭祀遺跡
う~ん、今日はだめだ。峠付近は車だらけ。登って来る時から車の後を走ってきたけれど、やっぱりねって感じだ。東山道に思いを馳せる・・・なんて感じではないな。人と車でどうにもならん。
なので峠はささっと通り過ぎてその先まで行ってみる。
ヘブンスそのはら 展望台との分岐地
右が阿智村へ行く林道大谷霧ヶ原線で、左がヘブンスそのはら 展望台への道。展望台へ行く道も一般車両通行止めの看板が出ていたが、これだけ全開になってたんじゃ普通行くでしょ。
ヘブンスそのはら 展望台から
すこしダートを走ると展望台へ出れる。この道はロープウェイの管理用だろう。
登山客や観光客も歩いてるし、居心地悪いのでさっさと分岐まで戻る。
林道大谷霧ヶ原線ゲートは右側がすこし空いており、行こうと思えば行けそうだがどうしようか。でも恵那山登山口などもあるので絶対に人が歩いていそうだし、バツ悪いんでやめ。
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県道7号線を戻り、馬籠~国道256号線~県道109号線~県道89号線(園原インター)~県道477号線と繋いで神坂峠の阿智村側へ来る。
阿智村側から神坂峠の行けるところまで行ってみよう。
阿智村~神坂峠
駒つなぎの桜
暮白の滝
暮白の滝 展望台
神坂神社。創祀(そうし)年代は不明だそうだが、昔の人は峠を越える前にこの神社で無事を願ったんだろうか。
神坂神社
2本あった日本杉の一本が明治25年に倒れたとき、樹齢2000年であったという・・・。
でも樹齢の算出は難しいらしく、屋久島の縄文杉でさえ当初7200年と言われたが、現在は2000~3000年と言われている。幹の周囲約16メートルの縄文杉でさえ2000年強なのだから、この杉は・・・1000年無いよね・・・?
日本杉(やまとすぎ)
神坂神社までは舗装路だが、そこを過ぎるとダートになる。やや荒れなダートでクレバスも多く、雨が降ればきっと川になる。

ルートマップ
このルートマップでいうブナコースの車止めゲートまで行ける。このゲートも抜けることは可能。しかし、途中で山ガールは歩いてるし、この先も絶対に人が歩いていそうなのでやめ。まぁ、ハイキングコースだしね。
車止めゲートとその右側
この後、林道大谷霧ヶ原線の阿智村側や弓の又林道へ行ってみるも先に進めず、撃沈。
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神坂峠ってメジャーな登山、ハイキングの地になってしまったのね。ここまでとは知らなかった。もっとひっそりとした昔ながらの峠であって欲しかった。以前は全線ダートだったそうで、結構酷かったそう。そのままだったら良かったのにな。
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この後、昼神温泉でも寄ってこうかと思っていたが何かすっきりしないので、飯田市から鳩打林道を走って帰ることにする。

鳩打林道は飯田市から県道8号線大平宿までの林道。峠の隧道より先がダートになる。砂地の林道だが高低差もなく見通し良くて走り易い。
垂れ流し動画ですが。



県道8~国道256~木曽路と走って帰宅。

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result

走行距離365㎞
燃費58㎞/l
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